2025年02月17日

新ポーランド語版出版されました

ポーランド語版の新版が、2025年1月、現地のWANEKO社から全4巻出版されました。
分厚くて、テーブルに乗せて、じっくり読むのにいいかもしれません。
読み応えがあるかもしれませんが、持ち歩くのは大変でしょうね。
戦争・紛争が近隣で起きている時に、力強いニュースです。
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2024年12月01日

シンハラ語第4巻出版記念祝賀会

 このほどシンハラ語第4巻が完成、出版されました。スリランカの平和寺住職のソーマシリさんから、2024年10月6日にガンバハ市の平和寺で行われた祝賀会の様子が写真とDVDで送られてきました。日本では稚児行列のような可愛い少女たちの着物姿、青年たちの民族舞踊や楽器演奏もあり、とても賑やかで立派な出版記念会です。ソーマシリさんは同時に「長崎の鐘」(永井隆著)も翻訳出版しました。国情が安定していない中、大変な努力で成し遂げました。
 又、日本被団協のノーベル賞受賞のニスはスリランカでも報道されたそうで、ソーマシリさんもとても嬉しかったというメッセージが来ました。2時間に及ぶ出版記念会では、原爆の悲惨さがゲストや翻訳者本人によって、熱心に語られました。

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2024年08月31日

快挙!! 中沢啓治氏米国「アイズナー賞」受賞

 アメリカで“コミック界のアカデミー賞”と言われている「アイズナー賞」を受賞し、「コミックの殿堂」入りを果たしました。日本人では過去に、手塚治虫さん、宮崎駿さん、高橋留美子さんらが受賞しており、中沢さんは8人目。

 プロジェクト・ゲンでは、アメリカが自ら選んだという事に、心から感動し大きな拍手で喜びを分かち合っています。写真は、「はだしのゲン」がお世話になっている海外著作権代理店のユニエージェンシーさんのHPから。

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2023年06月08日

アニメ「はだしのゲン」ドキュメント「はだしのゲンが見たヒロシマ」上映会

4日午後 横川シネマでアニメ「はだしのゲン」ドキュメント「はだしのゲンが見たヒロシマ」上映会をしました。100名の観客で満席。お帰り頂いたお客様もあり、申し訳ない盛況でした。 ステージに立って、各言語で題名を紹介しました。広める会の白崎医師は、見事にロシア語で代読。揃いの記念Tシャツが渋い落ち着きを醸し出していました。中澤ミサヨさんも立派に夫中沢啓治さんのの気持ちを伝えました。
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子どもたちの「広島愛の川」合唱も映像に合わせて感動をよびました。素晴らしかったです。NHKニュースより
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ゲンの8月6 フィールドワーク

6月3日 舟入公民館でドキュメント「はだしのゲンが見たヒロシマ」上映後、ゲンが8月6日に歩いたところを辿りました。目線を低くし、動転していたゲンの気持ちの追体験は多くのメディアと同行でした。
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連載開始50周年プレ企画

2023年5月27日「はだしのゲン少年ジャンプ連始載開50周年プレ企画」として、広島のブックカフェ、ハチドリ舎と各地の翻訳者たちをズームで結んでオンライン行事をしました。中沢ミサヨさんも挨拶し、90人の参加者と多くのメディアで大盛況でした。半年かけて毎月ズーム会議をしてきたことが実を結びました。

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2023年05月20日

新しいスペイン語版が出版されました

新スペイン語版第1巻.jpg 新しいスペイン語版が出版されました。2023年出版で、少し分厚いので、3分冊か4分冊になるでしょう。  

 今回の出版社はDISTRITO MANGAです。18年ぶりですが、旧スペイン語は 2005年のOTAKULANDO社からの出版で、1~7 巻で完全出版でした。
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2023年04月29日

連載開始50周年記念イベント予約開始

  「漫画『はだしのゲン』連載開始50周年記念イベントin広島」が5月27日と6月4日に行われます。ぜひ参加してください。オンラインも含めて予約が必要な場合もありますので、チラシをご覧の上、お申込みください。
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2023年03月08日

『はだしのゲン』を削除した広島市教育委員会の決定についての談話

2023年2月28日  談話

平和教育教材から『はだしのゲン』を削除した広島市教育委員会の決定について

日本原水爆被害者団体協議(日本被団協)

事務局長 木戸季市

 今回の広島市教委の決定を聞いて、驚き、あきれています。

 被爆者(5歳、長崎被爆)として、長く学校(小中高大院)で学び、ほぼ40年間教育の場(短大教員)で生きてきた者として、怒りを禁じ得ません。

 削除を決定した広島市教委、審議にあたった13人の識者、教育専門家に教育とは何かを根本から考える人はいなかったのでしょうか? 一人でも教育とは何かわかっている人がいたらこんな結論を下すことはなかったでしょう。

 今回の改訂にあたって「『漫画』の一部を取り上げるだけでは、被爆の実態に迫りにくい」として、「被爆者の体験談に差し替えることにした」と報道されています。悲しくなります。原爆が人間に何をもたらしたか全く分かっていないと感じるからです。

 被爆者の体験談は多くの場合、個人の体験です。『はだしのゲン』は多くの被爆者の体験を基に被爆者が苦しみ、生きてきた全体像を描いています。『はだしのゲン』を削除し「被爆の体験」に差し替えることは原爆被害の全体像を見せない結果をもたらしかねません。真逆の判断です。

 教育委員会のみなさんは日本被団協の『原爆被爆者の基本要求』の「原爆がもたらしたもの」をお読みになったでしょうか。被爆者が何を求めて生き、たたかってきたかを学び検討されたでしょうか。

 さらに看過できない根源的な問題があります。一つは教育行政の責務は教育条件の整備であり教育内容への介入はできないということです。もう一つは人類の歴史を知り学ぶとはどういうことかという問題です。「児童の生活実態に合わない」ことを理由に過去の出来事を学ばせないことは過去の事実を学ばせず人類の歴史を学ばない行為です。これほど人類史を冒涜する行為があるでしょうか。

 密室の会議で表現の自由を抹殺する行為は戦前の言論弾圧の歴史、菅内閣の学術会議会員の任命拒否を思い起こさせます。密室、理由なき結論の押し付けは戦争への道につながります。許せません。

 広島市教委は今回の措置を撤回し、広島市民、被爆者に広く開かれた公開の新しい会議を設け、改めて審議されるべきだと考えます。広島市教委の猛省を求め、談話とします。

◎2月28日、広島市教育委員会宛に送付された日本被団協事務局長の談話です。西本多美子さん(元石川県原爆被災者友の会会長)提供。

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2023年02月22日

広島市の学校教材に「はだしのゲン」継続採用を求める声明

広島市の学校教材に「はだしのゲン」継続採用を求める声明

2023年2月22日

広島市の学校教材に「はだしのゲン」継続採用を求める声明

   特定非営利活動法人   はだしのゲンをひろめる会

    理事長  白﨑 良明 

 広島市教育委員会が、平和教育プログラムの一環として2013年度から小学3年生の学校教材「ひろしま平和ノート」に採用してきた漫画『はだしのゲン』を2023年度から削除し、別の被爆者の体験に差し替えることが大きく報道されています。

 広島市教育委員会は、この度、平和教育プログラムを「実相の検証」「発信」「発達段階」「最新の情報」の4つの観点に沿って検証した結果、次の問題点を挙げています。①「実相の検証」漫画の一部を教材としているため、被爆の実相に迫りにくい。②「発達段階」浪曲の場面は、児童の実態に合わない。鯉を盗む描写は、誤解を与える恐れがあり、補足説明が必要となるため、教材として扱うことが難しい。③「発信」ゲンの気持ちを考えることに留まり、教材を通して、自分が平和について考えたことを伝える学習となっていない。

(2023年2月8日、広島市教育委員会学校教育部指導第一課・第二課)

被爆の実相をリアルに伝える作品

 『はだしのゲン』の学校教材からの削除には、「時代背景の説明に時間と手間をかけて伝えることが教育の本来の役割」「切り出した場面が分かりにくければ違う場面を使う方法もあったはず」「核戦争の恐れがある今こそ、ゲンの継続採用を求めたい」「広島市議会に市内図書館から『はだしのゲン』を撤去する陳情書が提出されていることが背景にあるのでは?」など様々な意見が本会に寄せられています。

 これまで被爆者の皆さんが国内外で被爆の実相を証言してきましたが、高齢化を迎える中で次世代への継承が急務となっています。その意味で核兵器の残酷さと平和の大切さを描いた『はだしのゲン』の果たす役割は大きいと言えます。『はだしのゲン』はこれまで世界で24か国語に翻訳・出版され、国内外にて多くの子どもたちや若者たちに読み継がれてきた実績があります。戦争を知らない世代に被爆の実相をリアルに伝える最適の作品です。

 私たちは広島市教育委員会が学校教材に『はだしのゲン』を継続採用することを求めます。

『はだしのゲン』連載開始50周年に寄せて

 はだしのゲンをひろめる会は、国内外に被爆の実相と核兵器の非人道性を伝え、核兵器廃絶と平和への思いを継承していくため『はだしのゲン』の普及・読書運動を進める事業を行い、「核兵器のない世界」をめざす運動を発展させることに寄与することを目的(定款第3条)にしている特定非営利活動法人です。2013年のNPO法人設立から10年間の寄贈実績は、プロジェクト・ゲンが翻訳した英語版、ロシア語版を中心に34か国319セットにのぼります。広島市内では国際協力機構(JICA)中国、のぼり平和資料室(広島市立幟町小学校内)、広島県立図書館等にも寄贈しています。

 『はだしのゲン』は、「週刊少年ジャンプ」に連載されて今年6月に50年を迎えます。広島が活動の拠点であるNPO法人ANT-Hiroshimaの呼びかけで昨年暮れに50周年記念事業実行委員会を結成し、今年6月3日~4日、広島市内で多彩なイベントを企画しています。また全国各地で記念事業が行われるよう情報発信していきます。

 本会では「ゲン50周年」記念として、学校図書館や公立図書館等への普及・寄贈活動に積極的に尽力していく所存です。

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