2007年06月06日

親愛なる中沢先生

 私は”はだしのゲン“4巻を読みました。衝撃的でした。ゲンを読む前に原子爆弾でどれほど多くの人が死んだのかは知っていました。しかし戦争がどんなに残酷なものかは理解していませんでした。私は普通の文章で戦争について読みましたが、あなたの本は私の気持ちを変えました。
 私は中国人です。第二次世界大戦の時、日本は中国を侵略しました。私も入れて多くの中国人が日本政府を憎みました。日本に原爆が投下され何万の人が死んだことを始めて聞いた時、良かったと思い、復讐心でいっぱいでした。しかしあなたの本はすべての日本人が戦争を支持していなかったことを教えてくれました。戦争に反対した日本人がいました。日本人も又、正常な人たちです。私は人々の恐ろしい傷と被害を見た時、恐怖を感じました。素晴らしいと感じると思っていたのですが、そうではありませんでした。原爆投下された場所まるで地獄のようで、火事と死んでいく人たちであふれていました。苦しみは戦争のせいであり、1つの国、又はある種の人々のせいではありません。
 恐ろしい事は原爆投下では終わらなかったのです。原爆後の生活はひどいものでした。ゲンの家族は新しい所に行き、そこに住もうとしましたが、誰も彼らを受け入れませんでした。他人は原爆ではなく彼らを責めました。それは人間の暗い部分です。自分のことしか考えない人がいるのです。
 ゲンは小さな少年ですが、こうしたひどい経験を経なくてはなりませんでした。彼は父、弟、姉を原爆で亡くしました。それはすべて戦争のせいです。しかしゲンはくじけませんでした。彼は麦のように強く育ちました。
 ゲンを読み続けるつもりです。私はあなたの作品から多くのことを学んだのでもっと作品を読みたいです。
 敬具   E・O
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