2017年05月06日

<プロジェクト・ゲン>からのメッセージ

第二次世界大戦末期、日本が人類史上最初に核兵器原子爆弾の恐怖を体験して以来はや六〇有余年が過ぎました。数十万人がその犠牲となり、今なお多くの人が原爆の後遺症に苦しめられているなか核兵器はますますその威力を高めて厳然として二十一世紀の世界に君臨しています。

 このような状況のなかで人類が再び悲劇をくり返さないために世界唯一の被爆国日本は核兵器が結果としてヒロシマ・ナガサキになにをもたらしたか、人類になにをもたらすかを世界の人達に伝えていかねばなりません。

 その意味で核兵器や戦争を告発し、平和の大切さを描いたマンガ『はだしのゲン』の果たす役割は大きいものといえます。

 ゲンはミュージカルとなり国内外でも上演されています。また実写版の映画にもなっています。またアニメーション版も製作され、米テキサス州ダラスの上映では中沢さんを迎えての質疑応答に長蛇の列ができた、ということです。ゲンはオペラや講談となり、様々に姿を変えて活躍しています。本も全十巻が色々な言語に訳され始めました。

 ヒロシマ・ナガサキ・ゲンバクという言葉は世界中の人達が知ってはいても、そこにどれほどの恐怖や嘆きがあったか、また核の被害が生き残った人達の運命をどれほど過酷なものにしたか。再びこの悲劇を繰返さないために私たちは世界中の図書館や学校あるいは家庭で子供や学生達がこの本に出会い、核兵器の恐ろしさを認識して少年ゲンからの平和のメッセージを受け取ってくれることを願っています。 ゲンが世界中を旅し、人の手から人の手にとわたって色々な言語で語りかける時、彼は二十一世紀の反核・平和の運動にいささかでも貢献するものと確信します。

 国際政治の駆け引きの中では、平和を願うこのような草の根運動は時として無力に思えることがあります。しかし私たちはこの運動を通じて、伝えることの大切さと共に、ヒューマニズムに共感する多くの人達との連帯のすばらしさを改めて感じつつこの活動を続けています。
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posted by プロジェクト・ゲン at 01:23| プロジェクトゲンについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | Edit