【平和委員会会長の話】
私たちも色々な災難にあっている。私は第二次世界大戦にも参加している。1954年からは化学部門の仕事をしていたので、核兵器がどんなに恐ろしく、原爆がどんなに悲惨なものか、よく知っている。私たちは戦争に絶対反対だし、核は廃絶すべきであると考えている。子どもたちが「空爆」とい言葉を聞かないようにするのが、私たちの目的で、皆さんと同じである。化学者という立場もあって、日本の731部隊のことも承知している。バクテリアはカザフスタンやロシアにあるが、ロシアは放射能・バクテリアを撲滅しようとしている。アメリカは原子爆弾を落としたが、パキスタンやユーゴスラビアは劣化ウランを利用している。私はヤロスラーブリの工科大学で教鞭をとっていたが、学生達には化学兵器に反対することを教育してきた。現役を退いてからは核兵器に反対する運動を始めた。皆さんや私たちは間違っていない。核だけでなく、すべての武器を手にしないことが大切だ。
【作家同盟のグーシェフさんの話】
私は日本の芥川龍之介を崇拝している。ここにいるアシアンさんはタタール人だ。子どもたちのために、戦争を起こさないようにすることが、何より一番の課題である。ここにあるアルバムは、平和の為にヤロスラーブリを訪れた人達にメッセージを書いてもらっているので、今日も記念に1ページを使う。このアルバムがいっぱいになったら、大統領に渡すことを考えている。4年前には日本の女性アマチュア合唱団が来たので会った。子どもの世代にはかつての親や祖父母が犯した核実験等の過ち等はさせない。私たちは各学校の一角にコーナーを設けて、いつでも閲覧できる資料を提供している。戦争だけでなく、潜水艦で死んだ人のことも書いている。プロ・アマ・障害者達による慈善コンサートなどをしてお金を作り、子ども達の医療費や事業費としている。世界の子ども達の絵も交換していて、参加した人には証書を送っている。日本の子ども達からの絵は病院に送った。
【タタール人アシアンさんの話】
この組織はソビエト時代から45年の歴史がある。このアルバムには色々な人が書いているが、ロシアの大統領への報告書としてまとめる予定で、国連で取り上げてもらつて、解決してもらうのが最終的課題。環境問題や地雷のことも、私たちの心配していることを知らせたい。
【平和委員会会長の話】
私たちは肌の色が違ったり、宗教が違っても、求めるものは1つだ。仕事をして平和に生きる。子ども達のために一緒に闘おう。
【被爆者村田さんの話】
共通の課題として、この地球を青い空のまま子ども達に譲りたい。生き残った被爆者の使命は次世代の人に教え、話すこと。今日も私たちの団体はエジプトに1人、アメリカに2人代表を送って訴え続けている。被爆者として初めてロシアへこられたことは素晴らしいことだと思っている。アメリカに核兵器をなくせといいながら、ロシアに言わないのは不公平だ。
【平和委員会会長の話】
同じ意見だ。放射能の残留はどうなっているか。
【被爆者村田さんの話】
今は科学的に分析しても殆どない。