2007年11月01日

ミュージカル「はだしのゲン」ヤロスラブリ国際演劇祭出展記念 「ヤロスラブリ原爆展」

2007年10月26日から11月1日
プロジェクト・ゲン代表 浅妻南海江

 昨年11月30日ロシアの古都ヤロスラブリでミュージカル「はだしのゲン」が世界的に評判の高いヴォルコフ国際演劇祭に参加しました。ヴォルコフ劇場は1750年創設のロシア最古の劇場で、毎年国際演劇祭が行われています。     
 これに呼応して当地で核兵器廃絶と日本の憲法第9条を伝えるためのロシア初の「原爆展」が開催されました。
 主催は平和原爆展と世界に9条を広める会(準備会)、企画は旅行代理店「ユーラスツアーズ」、ロシア側の受け入れ団体は「チェルノブイリ同盟ヤロスラブリ支部」。責任者のヴァロージャ・クローミンさんは軍人で、チェルノブイリの事故の時除染作業に派遣され被曝された方です。
 今回私は友人の坂東弘美さんと「ゲン」のウクライナ語の翻訳者ニーナ・ミハイロヴナとボランティアスタッフとしてこの企画に参加しました。
 古色蒼然とした建物が「原爆展」の会場でした。当初、「こんなに目立たない場所で?」と心細く感じましたが学校帰りの生徒や学生がグループで訪れ、予想以上の来館者がありました。
 会場ではパネルや写真も展示され、「母たちの祈り」という広島平和文化センター制作の30分ほどのDVDが繰り返し放映されました。今回展示会と平行して学校や平和団体等の外部団体での被爆証言が行われ、広島の被爆者である村田さんは時間の許す限りあちらこちらで講演をしました。展示会場の様子とあわせて後半の外部講演会場でのロシア人との対話をご覧ください。

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会場のアルスフォーラム 
現地ではかなりよく知られた会館

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さだ子のパネルと千羽鶴

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オリヅルの実演は大人気

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↑会場には核兵器廃絶の署名用紙がおかれ、
多くの市民がサインをする姿が見られた↓
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一人の婦人が亡くなった自分の息子と白血病で亡くなったさだ子のこと、そして平和な世界であるよう、との祈りを込めた自作の詩をみんなの前で披露。 ニーナさんも負けずに「ゲン」の詩で応戦した(*)。

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DVDに見入る子供たち

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「平和ということを考える時、どうしてでも一番初めに原爆に遭うた人がその立場に立たにゃならんのです。戦争さえなかったらこんなことにはならんかった。」目に負傷し、盲目になった夫人の言葉が胸を打つ...


posted by プロジェクト・ゲン at 00:00| ヤロスラブリ原爆展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | Edit