ヘレナさんは四国に行く前に広島、長崎を訪れていた。彼女の帰国後、U さんはメールを受取った。それによると彼女は地区の<Peace action>のメンバーで毎年8月6日に当地ではヒロシマ、ナガサキの追悼行事が行われており、スピーチを依頼されたそうである
ヘレナさんは「日本人の若者が原爆投下についてどのように考えているか、あなた方はアメリカ人に何を知ってもらいたいか、私は日本人からアメリカ人にどのようなメッセージを伝えることが出来るのだろうか」、と質問してきた。元高校教師のUさんはこれを機会に高校生や大学生のアンケートを思い立ち、同僚の先生や高校時代の同窓生がこれに協力。アンケートやメッセージは英語版『はだしのゲン』と共にビンガムトンに届けられた。
この交流の一部始終をYさんから聞いてゲンは平和のために、人と人、国と国の架け橋として働いていることをうれしく思った。ニューヨークへ出かける前に私達はヘレナさんと何度か連絡を取り合い、そして、彼女はとうとうニューヨークまで私達に会いに来てくれることになった。
5月2日タイムズ・スクエアのホテルのロビーに目印の大きなつばの付いたブルーの帽子のヘレナさんが私達をまちうけていた。白髪の穏やかな顔付きの方であった。
Mさんは元英語の先生で、ヘレナさんとUさん達の交流の翻訳サポートをしている方である。
今回は被爆者の方に誘われてのニューヨーク入りである。彼女もヘレナさんに会いたいということで私達はホテルのロビーで落ち合う約束をしていた。Mさんもヘレナさんも私達も互いに面識はない。すなわち皆知らないもの同士がゲンのお陰でタイムズ・スクエアのホテルのロビーで初顔合わせをしたのであった。
私達は彼女から英語で書かれたオリヅルの作り方を頂いた。海外、何処でもオリヅルフィーバーは盛んである。
オリヅルもゲンも平和を願う人と人、国と国を結びつける大きな力を持っている。
【関連する記事】